成人矯正・抜歯・叢生・ハイアングル症例


歯列矯正



この方は、成人の若い女性でした。治療前の状態では、前歯のでこぼこがきつく治療が難しそうに見えます。

ですが、こういう方の治療は案外簡単だったりするわけですね。

抜歯をして矯正装置をセオリー通りに付け理論通りの矯正治療をやっていきますと、ほとんどの場合、短期間で結果がでる感じです。

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ですからある程度の排列までは本当に短期間でできました。

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ただし、この方はからだのバランスが崩れやすい方でした。

ですから、ここからの治療はカラダのバランスを常に注意しながら治療を進めていきました。まあ、それでも2年くらいの期間で治療が完了していますが、大学病院に在籍していましたときは、治療中に咬みあわせがずれてきてもそういうものと思ってやたら矯正ゴムや他の装置に頼り、カラダのバランスをもとに戻すなどということを考慮しながらなぞ考えもしなかったですね。

まあ、そういう時代であったとも言えます。

今でも矯正医としてだけやっている先生は、このバランスなぞというものとは無縁の治療をされているようで逆に心配になります。

この方の場合は、上の写真の状態になるのに本当に短期間でできましたが、上下の歯がちゃんと咬んでないことがお分かりになりますでしょうか?

ここからが大事なわけなんですよね。

このあたりをおろそかにしてしまうと後でとんでもないことになってしまいます。

上の写真からの治療がまだまだあるのは、歯列の幅やそれぞれの歯のわずかなインアウト、アップダウン、そして傾きを調整して0.1ミリ単位の調整を繰り返しているんですね。

そして、患者さまご本人のバランスをチェックしてなるだけいいバランスのところにならべるという作業をくりかえしているわけですね。


[更新日時] 2016年6月23日 ★ category : 歯列矯正 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


成人矯正・前歯部反対咬合・組織誘導再生・インプラント


審美歯科 歯列矯正 歯周病 顎関節治療



この方は、当初歯周病の治療のために来院されました。

大変ストレスのかかるお仕事をされている方で、ヘビースモーカーの方でした。

たばこを吸わないとやってられない感じで、「禁煙してください」とは言えない雰囲気でしたね。

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上の写真が術前のレントゲンですが、右上7、左下7は動揺が強く、右下はそれまでないにしても揺れていました。

左上7についてはすでに欠損していました。

おそらく、この原因は、タバコによる歯周病と歯並びが原因と考えられました。

タバコをやめていただくことと、歯ぐきと骨の再生をすることでもなんとかはなるかと思われましたが、

タバコをやめるくらいなら「死んだ方がマシ」ということでしたね。

ですから、歯周再生療法とインプラント、そして矯正治療をさせていただきました。

治療を開始したのがほぼ還暦のころですね。

 

話はそれますが、成人の方で矯正治療をオススメすると「いまさら」と言われる方がおられますが、歯を残すために矯正治療をするという考え方をほとんどの方がご存じでないが残念です。

歯科の専門誌では、歯を残すための専門医の手段としてやはりインプラント、矯正、噛み合わせ、再生療法、精密根管治療は欠かせないアイテムなんですけどね。

 

ということで、この方の場合、揺れている奥歯を固定しながら、再生療法をしていったわけです。左上はインプラントですね。

そして再生療法と全体的な歯周病の状態が安定してきたころに矯正治療を開始しています。5328.mp4_000072346

上の写真はある程度、矯正治療が進んできたころの写真ですが、たばこのせいでヤニだらけではありますけどね。

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上の写真は歯周再生療法、矯正治療、インプラント治療が終わった状態の写真です。

このころもタバコはたくさん召し上がっておられました。やめる気はないということでしたが、今後がちょっと心配ですけどね。


[更新日時] 2016年5月31日 ★ category : 審美歯科, 歯列矯正, 歯周病, 顎関節治療 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


矯正治療・中学生・反対咬合・非抜歯


歯列矯正



この方は、中学生で受け口の治療をご希望されて来院されました。

通常、この年齢で反対咬合ですと成長が終わるのを待って大学病院で顎切り手術ということになるわけですが、このお子さんとお母さんのご要望で「できる限り手術なしで治療してほしい」とのことでした。

 

まあ、手術で治療したいという方はほとんどいませんので、通常の反応ですが、やはり場合によっては、どうしても大学病院で手術という方はいますので、あしからず、、、

 

さて、このお子さんの場合、上下の顎の前後成長のギャップはありましたが、ご両親の身長とご本人の残された成長量を予測してみてなんとか大丈夫だろうと判断して、矯正治療に踏み切りました。

まず、右上の糸切歯の並ぶためのスペースが不足している原因である上顎骨の側方への成長不足を解消するために上顎骨を万力のような装置「急速拡大装置」を用いて上顎の骨自体の拡大を行いました。

 

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通常、この処置は、11歳が上限と言われています。それは、人間の顔が左右別々の発生して生まれた後に左右の骨がくっつくことになっています。そのくっつく年齢が11歳と言われています。

ですから中学生ですと13歳以上ですから、期限切れなわけですが、それでもあえて拡大を行わないとどうにもならないわけですから、ダメ元でこの装置を使用しました。

結果、なんとか歯列は拡大されてくれました。

 

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ここまで拡大ができた時点で、後は通常の矯正治療になりますが、この方の場合は、反対咬合もあるわけですので

その治療を開始することになります。

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上の写真は、矯正治療がある程度進んだ状態の写真ですが、下の歯列にはマルチループというワイヤーが挿入されています。これによって下の歯列の隙間を閉じながら、同時に若干下の歯列を後ろに後退させています。

 

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上の写真は治療後の写真ですが、きれいにすべての歯が排列されていますね。

なんとか手術なしで治療できることができたので大変喜んでいただけました。

 


[更新日時] 2016年5月26日 ★ category : 歯列矯正 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


成人矯正・開咬・非抜歯


歯列矯正



この方は、当初矯正治療目的で来院されたわけではなく、ご家族のご紹介という形で虫歯治療のために来院されました。

上の前歯が痛いということでしたが、虫歯はわずかにありましたが、ご本人がおっしゃるほど痛みがありそうに思えるものではありませんでした。

 

この痛みの原因は、舌と唇による専門的にはジグリングフォースと言いますが、後ろから舌で押しつけられ、前から唇で押しつけられることで歯がゆらゆらすることによる歯髄炎でした。

なかなかこのメカニズムを理解してもらうまでに時間がかかりましたが、最終的には、この歯並びが原因になっていることを説明しましたところ、きちんと治したいと言っていただけました。

 

なかなか難しい開咬の治療でした。

ほとんど前歯が咬んでいないことで奥歯の損傷が大きく、神経の治療をしてはかぶせ歯にしておられたため、その形態の回復をいつ行うかも問題でしたが、

治療前に環境を改善できる部位については行い、ある程度治療が進行してからでないとできない部位については、治療がある程度進んでから行っています。

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上の歯列では、向かって左の一番奥とその手前の第2大臼歯と第1大臼歯、そして右側の第1大臼歯はそもそもの形から考えるとおかしな形をしてしまています。ですが、この時点で歯をなるだけもとの形に戻すと噛み合わせは合いません。

低い場合はまだしも、高い場合は、患者さまはかなり苦痛な状態になるわけです。

ただ、矯正治療が進んでいくにしたがって咬みやすくなっていくんですけどね。

そう言われてもなかなか普通は納得できません。

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下の歯列でも向かって左の第2大臼歯、第1大臼歯、そして右側の第1大臼歯は形に問題があります。

また、背が低すぎて矯正装置すらつけられそうにありませんでした。

また、右の一番奥には親知らずがあることで左右でのアンバランスの原因になっていましたので、親知らずは抜歯させていただいています。

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上の写真は、ある程度治療が進んできた状態ですが、マルチループと言って開咬用に開発されたワイヤーの形態です。

この状態で常時ゴムを掛けることで奥歯を顎の骨の中に押し込んでいくことができます。

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上の歯列では、先ほどの向かって左側の第2大臼歯と第1大臼歯、そして右側の第1大臼歯がなんとなく歯らしい形をしているのがわかりますでしょうか。

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下の歯列ですが、こちらも向かて左の第2大臼歯、そして第1大臼歯、それと右側の第1大臼歯がそれなりの形になっています。

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上の写真が治療後の状態です。矯正装置+マルチループでここまでの歯列を獲得することが成人の方でもできます。

この方は、これ以降、前歯の痛みなどの症状は無くなっておられます。

この方の場合、奥歯はすでに神経治療しており、その寿命については、やはり短い傾向ではあります。

ただし、矯正治療していなければ、もっと短かったわけです。

でも、この方が、もし、子供のころに矯正治療と出会っていたなら、おそらくは、奥歯の神経の治療をする必要はなかったと思われます。

その分歯の寿命は延びたわけですね。

矯正治療は子供だからするということでなく、大人になってからでもできます。

この方も場合も、当院との出会いがなければ、歯をなくしていくスパイラルに入ってしまい、場合によっては、インプラント、あるいは義歯、あるいは、そのままの状態でどんどん健康を害していたと思われます。

よくお子さんをお連れのお母さんが自分はもう大人だからいまさら矯正治療なんてと言われますが、歯をなくしていかれるスパイラルに入ってしまってからの矯正治療はかなりの損失と費用がかかり気がついた時点で経済的に余裕がなければ甘んじて歯が亡くなっていく現実を受け止めながら年を取るということを受け入れざるをえなくなるわけです。

もし、このサイトをご覧になった方のなかで一人でも多くの方がご自分の歯と健康についての将来設計を考えるきっかけになればいいなと思います。


[更新日時] 2016年5月17日 ★ category : 歯列矯正 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


混合歯列・顎偏位(顎ずれ)


歯列矯正



このお子さんは初診時小学校低学年で来院されました。

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上の写真は正面からの写真ですが上下の前歯の真ん中が下の前歯の半分くらい分、左にずれています。

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下の歯列の真ん中は歯列に対して左右対称な感じなんですね。

ということは、上下の前歯の真ん中のずれは、実は下顎の位置自体が左側にずれているということなんですね。

通常、こういった顎のずれを伴った状態で矯正治療を希望された場合は、習慣性の片側咀嚼が原因ということで放置されます。治療法はありません。

私自身、矯正医になって26年たっていますが、大学病院で研修していた際に先輩方のいわゆる難症例という方のなかにこういった左右のずれがある方の治療をしていたりしましたが、いわゆるゴムを左右で互い違いにかけたりすることでなんとなく左右を合わせるのが精一杯の治療でした。

 

ただし、この時には、原因がわかっていなかったんですね。ちゃんとした原因が、、、

どうして習慣的な片側咀嚼の側ができてしまうのか、、、

今でも、おそらく私と同じような考え方をお持ちの先生でなければ、こういった顎のずれの治療はできないと思います。

実は、まだそちらの方がスタンダードなんですね。

 

ということで、この子の場合は、上の歯列のずれ+下顎の位置のずれなわけです。

ですから、それに対するアプローチをしていけばいいわけですね。

歯列を見てみますと、上の歯列の対称性に問題があることがわかりました。

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人間の顔は左右別々に発生してきて、真ん中で癒合するシステムになっているんですが、上の歯列をよく見ると真ん中にその癒合した後のラインがあるんですね。

正中口蓋縫合というんですが、このラインからして奥歯の左右の位置が違っていたんですね。

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そこで上の写真のような装置で右側の奥歯だけが右側に広がるように工夫した装置を用いて右側の奥歯を外に動かして行きました。

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上の写真は、装置を使用して右側だけ広がった状態です。

この時の正面からの写真が下の写真になります。

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そして治療終了時の正面の写真が下の写真ですね。

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上下の前歯の真ん中があっているのがわかりますでしょうか?

ただし、ここから生活習慣に問題があったりするとまたもどってしまうんですね。


[更新日時] 2016年5月7日 ★ category : 歯列矯正 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


上顎前突 成人矯正 上顎46抜歯、下顎4抜歯


▼治療別 審美歯科 歯列矯正



この方は、初診から矯正治療による上顎前突治療をご希望されて来院されました。

普通に難症例です。通常なら上は第一小臼歯を療法抜歯してなるだけ前後的なギャップをなくす程度の治療になるでしょう。

ですが、第一小臼歯の幅は約8ミリです。その全部のスペースを使って前歯を下げたとしても、この方の場合、上下の前歯のギャップが1センチを優に越えていました。ですから、他の対策を考える必要があったわけです。

また、こういう方の場合、上のみ抜歯するパターンがほとんどです。

通常なら矯正医は、患者さまが「顎関節症があります」ということを言われた時点で、大学病院の口腔外科にまず顎関節症の治療を紹介します。あるいは、当院ではできません。という話になります。

私が考えるに、顎関節症は単体で治せるものではありません。おそらく矯正治療+顎関節症の治療ですべてが完結します。

あとは、その完成度に歯科医師の技術と患者さまの協力の度合いが関与しています。

脇にそれましたが、本題に戻します。

さて、この方の場合は、前歯で1センチ+アルファのずれ、奥歯の前後的なずれが約8ミリずれていました。

上だけ小臼歯を2本抜歯しても上下の前歯のギャップは埋まりません。

通常、上の小臼歯を抜歯して上隙間を閉じる際には、奥歯と前歯の綱引きになります。当然、前歯が後ろに下がる際には、奥歯は前に来ます。

ですから、どんなに頑張っても前歯が後ろに下がる距離は、約5ミリ程度になります。ということでこれ以外に第一大臼歯を抜歯するわけです。

ただし、それだと奥歯の本数が減ることで咬めなくなりますから、第二大臼歯を第一大臼歯として、親知らずを第二大臼歯として使うということをするわけですね。

最後に、下の小臼歯を抜歯するか否かですが、通常なら上下のギャップをとることだけを考えると下は抜歯をしません。

ところが、それをすると顎関節症がなおりません。

ですからあえて下の小臼歯を抜歯し、無謀かと思える治療を開始しています。

でも、それだけではただ単に無謀な治療ですからインプラントのアンカーを使用して予定の処置を予定通りに遂行するわけです。

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いきなり、上は糸切歯の後ろのスペースがすごく開いていますが、この患者さまが転勤などの関係で2年ほど通院されなったために写真を撮影することができず、再び来院されたときの状態が上の写真です。糸切歯の後ろのスペースは第一小臼歯の抜歯スペース+第一大臼歯の抜歯スペースです。ですから約1・5センチほど開いています。

 

 

 

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この時点で通常の矯正治療患者さまのような状態になっていますね。これなら経験の浅い矯正医でもなんとかなりそうですが、、、

ただし、このあたりで患者さまが妊娠されて上を向いて寝られなくなられました。それも原因して上下の前歯の真ん中があっていません。

 

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この時点では、最終的な噛み合わせの調整をしますが、どうしても一度ついた横向き寝の習慣を変えることができなかったようです。

 

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治療後の写真ですが、やはり上下の真ん中はあっていません。よく見ると奥歯の上下の関係も左がすこし出っ歯の関係になっています。

このあたりの患者さまの生活習慣を変えるところは非常に難しい局面があります。

以前は、あまり言い過ぎて患者さまとけんかになるかもの状態になることがありました。

最近では、最良の治療結果も大事ですが、患者さまの生活習慣を重んじてある程度の妥協点は必要かもと思っています。

 

 


[更新日時] 2016年4月28日 ★ category : ▼治療別, 審美歯科, 歯列矯正 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


前歯で咬めない高校生の矯正治療・開咬


歯列矯正 顎関節治療



この方は、高校生の男子生徒さんでした。前歯で咬めないということでお母様が連れてこられました。

歯並びはそんなに悪くないんですよね。

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こういう不正咬合を開咬と言いますが、ほとんどの場合、放置されることが多いです。

矯正専門医でも一番治療例が少ないのがこの開咬という不正咬合の状態の方です。当院でもおそらく私が覚えているだけで20例ほどしかないかもしれません。私の26年の矯正医人生の中ではもっとありますが、記憶に新しいのは、やはりそれくらいでしょうね。

それだけ開咬の状態というのは放置されがちなんですね。ある程度ならんでいるからなんですが。

問題ないだろうと思われてしまうわけです。

残念ながら本当に日本では、矯正治療は見た目、審美目的と思っておられる方が多いのが残念でなりませんが、これが実情ですね。

開咬というのは、奥歯が当たっているけれど前歯が咬んでいない状態を言いますが、前歯が当たっていないと当然前歯でモノが咬めません。

よって、前歯で咬むということをしませんから、その分奥歯が頑張るわけです。

そうなると奥歯のすり減るスピードは通常の2倍のスピードなわけです。

すり減りが2倍ということは、その分大根おろしの歯のように切れなくなってくるわけですね。

そうするとその歯に対して力を掛けないと咬めない状態が進行し、歯がわれるという現象が起こります。そして神経の処置をすることになり、神経の治療のやり直し、そして歯根破折、抜歯となりやすいわけです。

 

ただし、こういう方でよくあるのが、「咬めないから咬まない」のサイクルにはいってしまうことですね。

よくあるが、胃腸障害ですね。

開咬の方にさらに多いのがリウマチなどの自己免疫疾患です。

口を閉じることができないから口呼吸が多くなります。口呼吸によって扁桃腺などが常に感染した状態になりやすいこともありますが、どうも自己免疫疾患になりやすいようです。

もともと、開咬状態の方では、顎の骨格とそれに付随する筋肉の機能に問題があることが多くそれによって開咬状態になっていることもありますので、矯正治療と同時にこのあたりも改善する必要があるわけですが、やはりお子さんの内に治療しておいたほうがいいことはいいです。

ですが、成人の方でも矯正治療することによって、いろんなサイドエフェクト的にいい効果が起こります。

この患者さんの治療中です。

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このワイヤーはマルチループといいます

アメリカの韓国系アメリカ人のドクターヤングキムという先生が開咬治療のために考案したワイヤーです。

ワイヤーがちょうどラーメンの器に書いてある模様のようになっていますが、矯正装置それぞれの間を直線でワイヤーが通るよりも長い距離のワイヤーが必要になります。その分歯に対してはゆっくりと弱い力がかかり続けることになります。この画期的なワイヤーのシステムは一時日本でも爆発的に矯正医の中では流行し、猫も杓子もマルチループ見たいな状態になりました。そして、本来開咬のために開発されたマルチループですが、上顎前突や下顎前突などにも利用されるようになりました。

ただ、マルチループさえ入れておけばなんとかなる的な発想も出てきてしまい、マルチループを入れたから(厳密には治っていないのに)治った的な状態も跋扈しました。

私も一時期はたくさん使用していましたが、どうしても安易に使用することによるデメリットも見えてきたため今はほとんど使用することがなくなり、その代わり必要によっては、矯正治療用のアンカーを用いるようになっています。

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上の写真は治療後の状態ですが、前歯と奥歯がしっかり咬んでいるのがお分かりになるでしょうか。

これが、矯正専門医で長くやっている当院の品質になりますが、矯正治療というのはあくまで見た目ではないということがこういうところにあります。

奥歯で咬めなければ、歯並びは戻りますし、他に頭痛や肩こりの原因、あるいは他の病気を惹起したります。

もし、開咬の状態の方がおられましたら、実際、治療を受けて見られるとわかりますが、悪い治療を受けてその検証をするというのはあまりに不経済ですし、自分の体を実験台になんてできないですよね。


[更新日時] 2016年4月13日 ★ category : 歯列矯正, 顎関節治療 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


かなり受け口 小学生→中学生 骨格性反対咬合


小児歯科 歯列矯正



このお子さんはかなり以前に治療させていただいたお子さんです。小学校中学年で来院されました。お父さんが骨格的に反対咬合でそのお嬢さんでした。

とってもお嬢さんを大切にしておられ何としてでもこの受け口を治してあげたいということでした。

本来なら、おそらく手をつけない例だと思います。矯正の専門医ならまず成長が終わるのを待って大学病院で顎切り手術を依頼するケースです。

ですが、私は、大学病院に勤務医として在籍していたころからこう言った顎切りになる受け口のお子さんを早期に治療を開始することで何とかならないかと治療法を模索していました。

そうです。受け口のお子さんは、大きく受け口になるポテンシャルを持っていて身長が伸びるときに同時に信じられないくらいに受け口になってしまいます。

ほとんどの矯正医はこれを知っているため手をつけたがりません。

どうして私がどうみても骨格性と思われるお子さんの矯正治療を手掛けているかと言いますと、私自身が骨格性の受け口でして小さい頃から気にしていたからなんですよね。

私自身、子供のころから自分の受け口を気にしていて周りからからかわれることでコンプレックスになってしまっていました。

ですから、受け口のお子さんの治療に対してはかなりの思い入れがあるわけです。

このお子さんの場合もそうでした。

治療の費用についてもかなりの高額になることが事前に分かっていましたし、絶対に治るという保証もありません。ですが、お父さんの思い入れは強くできる限り手術は避けたいという一心でおられましたので、私もその思いに答えたいと思いました。

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まず、治療当初上の6歳臼歯が上の写真の一番下の歯第2小臼歯という歯の後ろに生えてくるのが普通なんですが、その第2乳臼歯のウエストの部分に6歳臼歯が骨の中で咬みこんでしまって出てきていませんでした。

いきなりの難題だったわけです。

通常ならこういった場合は、その第2乳臼歯を抜歯して6歳臼歯が手前に向かって生えてきたのを待ってヘッドギアという装置を使って後ろに下げていくという手順になります。

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こんな装置になるんですが、これを1日14時間装着してやっと動き出すというものです。images

私は大学病院に在籍していた時は、何の迷いもなく患者さんに使ってもらってましたが、開業してから同じことを患者さんにお願いしてみると使ってくれない子が続出しました。

大学病院に通院される患者さんは、いわゆる「キチンとした子」が多く、言われることをほとんど守ってくれます。

が一般開業医に来院される患者さんはそうでない場合がほとんどです。

ですから、もし、この患者さんにヘッドギアを使用していたらこの子の治療は完全に失敗していたでしょう。

この当時私は既に堀内式ディスタライジングアーチを考案していましたので、第2乳臼歯を抜歯することなく、また堀内式ディスタライジングアーチを用いて3カ月ほどでヘッドギアで6カ月でやっと達成できる2ミリくらいの後方移動を3か月その3倍の移動を達成することができています。

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それから受け口を治すためにリンガルアーチという装置を使って上の前歯を前に出す治療に取り掛かりました。

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また、上の前歯を前に出しても上の歯すべてをおさめるための顎の骨がありませんでしたので、その顎の骨自体を拡大する装置を使っています。また、前歯の受け口の量がかなりあったためその治療の期間に咬めないという事態が起こることを避けるためにバイトプレートという装置も使用しています。

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ここまで来てやっと上下の歯を排列するための下地治療が完了しています。

そして最後の仕上げをマルチブラケットという装置を用いて行っているわけです。

それなりの費用と期間がかかりましたが、大変喜んでいただきました。1345.mp4_000101986


[更新日時] 2016年3月23日 ★ category : 小児歯科, 歯列矯正 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


いわゆる出っ歯の矯正治療


歯列矯正



この方は、中学生で初診時中学生で来院されました。上の歯が出ているということと歯並びのでこぼこを主訴に矯正治療をご希望されました。

一般的に出っ歯というのは、上が出ていると思われていますが、本来は下顎が引っ込んでいることがほとんどです。まれ上が出ているという方もおられますが、基本的には下が引っ込むことで結果的に上が出てしまうことになるようです。

ということでこの方も上の歯列が結果的にわずかに前にありましたので通常なら上下ともに小臼歯を抜歯して矯正治療というのが一般的ではありますが、ご両親の中では、健康な歯を4本抜歯するという選択肢そのものがありませんでした。

そのため下の顎を前に成長させることで上下の顎のアンバランスを解消し、上下の歯の最終的な排列をマルチブラケット装置を用いて行っていきました。


[更新日時] 2016年3月16日 ★ category : 歯列矯正 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


変な所から生えてきた永久歯・・・なんとか並べてみました。


小児歯科 歯列矯正



このお子さんは最初小学校高学年で来院された男の子です。

上の両サイドの第一小臼歯が動画で見られるとわかりますが、変な方向に生えてきていました。

しかも、その永久歯は生える順番がずれてしまっていました。

本来なら左上の側切歯という前歯が先に生えるはずなんですが、左上の歯が骨の中で混雑してしまっていて生えてこれない状態でした。

他の矯正医で相談されたそうですが、抜歯と言われたそうです。

ただ、お母様はなんとか抜歯せずにできないだろうかと考えられていたそうです。

そして、当院のことをお知り合いから聞かれて来院されました。

もともと、このお子さんは寝像が悪く、顔を枕に押しつけて寝てしまったり、頬杖をする癖があったようで、それによって歯がただしい方向に成長できなかったことが原因でした。

寝方を変えればその永久歯はまともに生えていく方向にはなるんですが、ある程度変なところに生えてしまった歯はもうなかなか難しかったりします。

治療の当初は、堀内式のディスタライジングアーチを使用してなるだけ永久歯のためのスペースを開放しています。

外に飛び出して萌出していた両側の第一小臼歯はだんだんと歯列の中に入ってきました。

リップバンパーという装置を使用している間に更に永久歯のためのスペースが獲得されています。

同時にマルチブラケットを用いて排列していっていますが、最終的には、ないごともなかったようにすべての歯が排列されているのがわかりますでしょうか?

お母様からは大変感謝していただいてこちらも本当によかったですね。

 


[更新日時] 2016年3月11日 ★ category : 小児歯科, 歯列矯正 ★ author : Dr.堀内晃 (72)




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