成人矯正・抜歯・叢生・ハイアングル症例


歯列矯正



この方は、成人の若い女性でした。治療前の状態では、前歯のでこぼこがきつく治療が難しそうに見えます。

ですが、こういう方の治療は案外簡単だったりするわけですね。

抜歯をして矯正装置をセオリー通りに付け理論通りの矯正治療をやっていきますと、ほとんどの場合、短期間で結果がでる感じです。

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ですからある程度の排列までは本当に短期間でできました。

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ただし、この方はからだのバランスが崩れやすい方でした。

ですから、ここからの治療はカラダのバランスを常に注意しながら治療を進めていきました。まあ、それでも2年くらいの期間で治療が完了していますが、大学病院に在籍していましたときは、治療中に咬みあわせがずれてきてもそういうものと思ってやたら矯正ゴムや他の装置に頼り、カラダのバランスをもとに戻すなどということを考慮しながらなぞ考えもしなかったですね。

まあ、そういう時代であったとも言えます。

今でも矯正医としてだけやっている先生は、このバランスなぞというものとは無縁の治療をされているようで逆に心配になります。

この方の場合は、上の写真の状態になるのに本当に短期間でできましたが、上下の歯がちゃんと咬んでないことがお分かりになりますでしょうか?

ここからが大事なわけなんですよね。

このあたりをおろそかにしてしまうと後でとんでもないことになってしまいます。

上の写真からの治療がまだまだあるのは、歯列の幅やそれぞれの歯のわずかなインアウト、アップダウン、そして傾きを調整して0.1ミリ単位の調整を繰り返しているんですね。

そして、患者さまご本人のバランスをチェックしてなるだけいいバランスのところにならべるという作業をくりかえしているわけですね。


[更新日時] 2016年6月23日 ★ category : 歯列矯正 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


矯正治療・中学生・反対咬合・非抜歯


歯列矯正



この方は、中学生で受け口の治療をご希望されて来院されました。

通常、この年齢で反対咬合ですと成長が終わるのを待って大学病院で顎切り手術ということになるわけですが、このお子さんとお母さんのご要望で「できる限り手術なしで治療してほしい」とのことでした。

 

まあ、手術で治療したいという方はほとんどいませんので、通常の反応ですが、やはり場合によっては、どうしても大学病院で手術という方はいますので、あしからず、、、

 

さて、このお子さんの場合、上下の顎の前後成長のギャップはありましたが、ご両親の身長とご本人の残された成長量を予測してみてなんとか大丈夫だろうと判断して、矯正治療に踏み切りました。

まず、右上の糸切歯の並ぶためのスペースが不足している原因である上顎骨の側方への成長不足を解消するために上顎骨を万力のような装置「急速拡大装置」を用いて上顎の骨自体の拡大を行いました。

 

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通常、この処置は、11歳が上限と言われています。それは、人間の顔が左右別々の発生して生まれた後に左右の骨がくっつくことになっています。そのくっつく年齢が11歳と言われています。

ですから中学生ですと13歳以上ですから、期限切れなわけですが、それでもあえて拡大を行わないとどうにもならないわけですから、ダメ元でこの装置を使用しました。

結果、なんとか歯列は拡大されてくれました。

 

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ここまで拡大ができた時点で、後は通常の矯正治療になりますが、この方の場合は、反対咬合もあるわけですので

その治療を開始することになります。

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上の写真は、矯正治療がある程度進んだ状態の写真ですが、下の歯列にはマルチループというワイヤーが挿入されています。これによって下の歯列の隙間を閉じながら、同時に若干下の歯列を後ろに後退させています。

 

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上の写真は治療後の写真ですが、きれいにすべての歯が排列されていますね。

なんとか手術なしで治療できることができたので大変喜んでいただけました。

 


[更新日時] 2016年5月26日 ★ category : 歯列矯正 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


混合歯列・顎偏位(顎ずれ)


歯列矯正



このお子さんは初診時小学校低学年で来院されました。

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上の写真は正面からの写真ですが上下の前歯の真ん中が下の前歯の半分くらい分、左にずれています。

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下の歯列の真ん中は歯列に対して左右対称な感じなんですね。

ということは、上下の前歯の真ん中のずれは、実は下顎の位置自体が左側にずれているということなんですね。

通常、こういった顎のずれを伴った状態で矯正治療を希望された場合は、習慣性の片側咀嚼が原因ということで放置されます。治療法はありません。

私自身、矯正医になって26年たっていますが、大学病院で研修していた際に先輩方のいわゆる難症例という方のなかにこういった左右のずれがある方の治療をしていたりしましたが、いわゆるゴムを左右で互い違いにかけたりすることでなんとなく左右を合わせるのが精一杯の治療でした。

 

ただし、この時には、原因がわかっていなかったんですね。ちゃんとした原因が、、、

どうして習慣的な片側咀嚼の側ができてしまうのか、、、

今でも、おそらく私と同じような考え方をお持ちの先生でなければ、こういった顎のずれの治療はできないと思います。

実は、まだそちらの方がスタンダードなんですね。

 

ということで、この子の場合は、上の歯列のずれ+下顎の位置のずれなわけです。

ですから、それに対するアプローチをしていけばいいわけですね。

歯列を見てみますと、上の歯列の対称性に問題があることがわかりました。

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人間の顔は左右別々に発生してきて、真ん中で癒合するシステムになっているんですが、上の歯列をよく見ると真ん中にその癒合した後のラインがあるんですね。

正中口蓋縫合というんですが、このラインからして奥歯の左右の位置が違っていたんですね。

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そこで上の写真のような装置で右側の奥歯だけが右側に広がるように工夫した装置を用いて右側の奥歯を外に動かして行きました。

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上の写真は、装置を使用して右側だけ広がった状態です。

この時の正面からの写真が下の写真になります。

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そして治療終了時の正面の写真が下の写真ですね。

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上下の前歯の真ん中があっているのがわかりますでしょうか?

ただし、ここから生活習慣に問題があったりするとまたもどってしまうんですね。


[更新日時] 2016年5月7日 ★ category : 歯列矯正 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


成人抜歯矯正・顎ずれ


審美歯科 歯列矯正 歯周病 虫歯治療



この方は、表題のとおり成人の方です。

当院に虫歯治療が終わった後、メンテナンスで通院されていました。

本来なら、患者さまの人となりをよく知った上で虫歯治療を開始して、、、

なんでしょうが、みなさんご存じのとおり、虫歯治療が終わると歯科の通院をやめる方がほとんどです。

中には、治療途中で通院をやめる方もおられます。

ちょっと脱線しますが、

 

1.虫歯を完全に放置して痛みがあるときだけ、あるいは咬めなくて困ったときだけ通院する方

2.通院する気持ちはあるけど、他のことを優先して歯科への通院が一応の終了までできない方

3.何かあったときだけ通院され始めるけれど、虫歯、歯周病の治療を一通り終わるまで通院される方

4. 定期検診を受けられる方で、歯科医院で発見された虫歯、歯周病の部位を最後まで通院して治療を続けられる方

5.虫歯や歯周病の予防方法に対する説明に耳を傾けることができてメンテナンスに通院される方

6. さらに虫歯や歯周病の根本原因を治す治療に対して耳を傾けることができて治療を終え、メンテナンスを受けられる方

 

など、患者さまの健康に対する意識は様々です。

来院された患者さまがどのレベルの健康意識をお持ちなのかは初診の段階ではわかりませんし、通院してわれわれの理念を聞いていかれる内に健康に対しての意識が高くなる方もおられます。

この方は、当初検診をご希望されて初診で来院されました。そしてすべての治療が終わってメンテナンスをしていく内に健康意識が6の段階まで高められた方です。

前置きが長くなりましたが、

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まず上下の前歯の真ん中があっていないということで顎の位置が左右にずれていることがうかがえます。

それによって体全体の筋肉のアンバランスがあることがわかります。

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左上の前歯が内側に入っているのがわかりますでしょうか。

これは、顎の位置がここでロックされる形になるためここを起点として顎がローリングを繰り返します。

同時に噛みしめが強くなり、頭痛や極度の肩こりの原因になります。これがひどくなると耳鳴りや自律神経症状が重くなってきたりします。

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通常これくらいの歯並びの方は、たくさんおられるでしょうね。

一般的な矯正治療や噛み合わせ治療をやっていない歯科医院なら虫歯治療と歯周病の治療のみを行っていくのみでしょう。

場合によっては、向かって右側、患者さまの側からしたら左上になりますが、かぶせ歯が2本入っていますが、これをセラミックのほうが丈夫で衛生的ですよとうそぶいて自費治療を勧めてくる歯科医もいます。

まったくのナンセンスですけれどね。

なんで、かぶせ歯をするようになったのか、、、まったくの筋違いです。問題があるからかぶせ歯になったわけで、その問題を解決しないでセラミックだから長持ちなんてありえません。

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上の写真は矯正治療の後の状態ですが、バランスが取れているのがわかると思います。

この状態にして初めてセラミックなどに変えることで意味が出てくるわけなんですが、

あまりにも巷には、不埒な魂胆の歯科医が多すぎて困ったものです。

 

 


[更新日時] 2016年4月18日 ★ category : 審美歯科, 歯列矯正, 歯周病, 虫歯治療 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


前歯で咬めない高校生の矯正治療・開咬


歯列矯正 顎関節治療



この方は、高校生の男子生徒さんでした。前歯で咬めないということでお母様が連れてこられました。

歯並びはそんなに悪くないんですよね。

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こういう不正咬合を開咬と言いますが、ほとんどの場合、放置されることが多いです。

矯正専門医でも一番治療例が少ないのがこの開咬という不正咬合の状態の方です。当院でもおそらく私が覚えているだけで20例ほどしかないかもしれません。私の26年の矯正医人生の中ではもっとありますが、記憶に新しいのは、やはりそれくらいでしょうね。

それだけ開咬の状態というのは放置されがちなんですね。ある程度ならんでいるからなんですが。

問題ないだろうと思われてしまうわけです。

残念ながら本当に日本では、矯正治療は見た目、審美目的と思っておられる方が多いのが残念でなりませんが、これが実情ですね。

開咬というのは、奥歯が当たっているけれど前歯が咬んでいない状態を言いますが、前歯が当たっていないと当然前歯でモノが咬めません。

よって、前歯で咬むということをしませんから、その分奥歯が頑張るわけです。

そうなると奥歯のすり減るスピードは通常の2倍のスピードなわけです。

すり減りが2倍ということは、その分大根おろしの歯のように切れなくなってくるわけですね。

そうするとその歯に対して力を掛けないと咬めない状態が進行し、歯がわれるという現象が起こります。そして神経の処置をすることになり、神経の治療のやり直し、そして歯根破折、抜歯となりやすいわけです。

 

ただし、こういう方でよくあるのが、「咬めないから咬まない」のサイクルにはいってしまうことですね。

よくあるが、胃腸障害ですね。

開咬の方にさらに多いのがリウマチなどの自己免疫疾患です。

口を閉じることができないから口呼吸が多くなります。口呼吸によって扁桃腺などが常に感染した状態になりやすいこともありますが、どうも自己免疫疾患になりやすいようです。

もともと、開咬状態の方では、顎の骨格とそれに付随する筋肉の機能に問題があることが多くそれによって開咬状態になっていることもありますので、矯正治療と同時にこのあたりも改善する必要があるわけですが、やはりお子さんの内に治療しておいたほうがいいことはいいです。

ですが、成人の方でも矯正治療することによって、いろんなサイドエフェクト的にいい効果が起こります。

この患者さんの治療中です。

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このワイヤーはマルチループといいます

アメリカの韓国系アメリカ人のドクターヤングキムという先生が開咬治療のために考案したワイヤーです。

ワイヤーがちょうどラーメンの器に書いてある模様のようになっていますが、矯正装置それぞれの間を直線でワイヤーが通るよりも長い距離のワイヤーが必要になります。その分歯に対してはゆっくりと弱い力がかかり続けることになります。この画期的なワイヤーのシステムは一時日本でも爆発的に矯正医の中では流行し、猫も杓子もマルチループ見たいな状態になりました。そして、本来開咬のために開発されたマルチループですが、上顎前突や下顎前突などにも利用されるようになりました。

ただ、マルチループさえ入れておけばなんとかなる的な発想も出てきてしまい、マルチループを入れたから(厳密には治っていないのに)治った的な状態も跋扈しました。

私も一時期はたくさん使用していましたが、どうしても安易に使用することによるデメリットも見えてきたため今はほとんど使用することがなくなり、その代わり必要によっては、矯正治療用のアンカーを用いるようになっています。

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上の写真は治療後の状態ですが、前歯と奥歯がしっかり咬んでいるのがお分かりになるでしょうか。

これが、矯正専門医で長くやっている当院の品質になりますが、矯正治療というのはあくまで見た目ではないということがこういうところにあります。

奥歯で咬めなければ、歯並びは戻りますし、他に頭痛や肩こりの原因、あるいは他の病気を惹起したります。

もし、開咬の状態の方がおられましたら、実際、治療を受けて見られるとわかりますが、悪い治療を受けてその検証をするというのはあまりに不経済ですし、自分の体を実験台になんてできないですよね。


[更新日時] 2016年4月13日 ★ category : 歯列矯正, 顎関節治療 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


成人抜歯矯正・パラタルバー


歯列矯正



この方は、成人の女性で前歯のでこぼこの治療を主訴に来院されました。
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ですが、下の左右の第2小臼歯がべろ側に倒れこんでいたために上下の奥歯の前後的な位置関係が正常な状態に近く見えていました。

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そのため最初、そう難しい治療ではないと思いましたが、よくよくチェックし、ご要望と合わせてプランを練りだしましたところ、す上下の前歯のでこぼこを取りながら、かつ、上下の前歯をさらにさらに後ろに後退させたいという要望があったわけです。

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通常抜歯する上の第一小臼歯は前後径が8ミリです。前歯と奥歯が綱引きをすることで隙間を閉じますので、結果最大でも5ミリほどしか前歯を後ろに後退させることができません。

ですが、それに加えて前歯のでこぼこの分を換算すると、もっとスペースを使用することができないということになってご要望に沿えない形になるわけです。

ですから、特別の仕掛けを考える必要があったわけですね。

ということで、下の写真のようにパラタルバーという装置を通常なら1つしか使用しませんが、2本使用して前歯をなるだけ後ろに下げるための仕組みを作りました。

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そして、下の歯列をゴムとリップバンパーを使って後ろに下げました。

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そのあと下の両サイドの内側に入っていた第2小臼歯を抜歯して排列にはいりました。

そのあと、上の歯第一小臼歯を抜歯して前歯を並べた後に、上左右の6歳臼歯を抜歯し、第2大臼歯を6歳臼歯の代わりに、親知らずを第2大臼歯の代わりとして使えるように排列をしています。

おわかりになりますでしょうか?


[更新日時] 2016年4月5日 ★ category : 歯列矯正 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


かなり受け口 小学生→中学生 骨格性反対咬合


小児歯科 歯列矯正



このお子さんはかなり以前に治療させていただいたお子さんです。小学校中学年で来院されました。お父さんが骨格的に反対咬合でそのお嬢さんでした。

とってもお嬢さんを大切にしておられ何としてでもこの受け口を治してあげたいということでした。

本来なら、おそらく手をつけない例だと思います。矯正の専門医ならまず成長が終わるのを待って大学病院で顎切り手術を依頼するケースです。

ですが、私は、大学病院に勤務医として在籍していたころからこう言った顎切りになる受け口のお子さんを早期に治療を開始することで何とかならないかと治療法を模索していました。

そうです。受け口のお子さんは、大きく受け口になるポテンシャルを持っていて身長が伸びるときに同時に信じられないくらいに受け口になってしまいます。

ほとんどの矯正医はこれを知っているため手をつけたがりません。

どうして私がどうみても骨格性と思われるお子さんの矯正治療を手掛けているかと言いますと、私自身が骨格性の受け口でして小さい頃から気にしていたからなんですよね。

私自身、子供のころから自分の受け口を気にしていて周りからからかわれることでコンプレックスになってしまっていました。

ですから、受け口のお子さんの治療に対してはかなりの思い入れがあるわけです。

このお子さんの場合もそうでした。

治療の費用についてもかなりの高額になることが事前に分かっていましたし、絶対に治るという保証もありません。ですが、お父さんの思い入れは強くできる限り手術は避けたいという一心でおられましたので、私もその思いに答えたいと思いました。

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まず、治療当初上の6歳臼歯が上の写真の一番下の歯第2小臼歯という歯の後ろに生えてくるのが普通なんですが、その第2乳臼歯のウエストの部分に6歳臼歯が骨の中で咬みこんでしまって出てきていませんでした。

いきなりの難題だったわけです。

通常ならこういった場合は、その第2乳臼歯を抜歯して6歳臼歯が手前に向かって生えてきたのを待ってヘッドギアという装置を使って後ろに下げていくという手順になります。

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こんな装置になるんですが、これを1日14時間装着してやっと動き出すというものです。images

私は大学病院に在籍していた時は、何の迷いもなく患者さんに使ってもらってましたが、開業してから同じことを患者さんにお願いしてみると使ってくれない子が続出しました。

大学病院に通院される患者さんは、いわゆる「キチンとした子」が多く、言われることをほとんど守ってくれます。

が一般開業医に来院される患者さんはそうでない場合がほとんどです。

ですから、もし、この患者さんにヘッドギアを使用していたらこの子の治療は完全に失敗していたでしょう。

この当時私は既に堀内式ディスタライジングアーチを考案していましたので、第2乳臼歯を抜歯することなく、また堀内式ディスタライジングアーチを用いて3カ月ほどでヘッドギアで6カ月でやっと達成できる2ミリくらいの後方移動を3か月その3倍の移動を達成することができています。

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それから受け口を治すためにリンガルアーチという装置を使って上の前歯を前に出す治療に取り掛かりました。

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また、上の前歯を前に出しても上の歯すべてをおさめるための顎の骨がありませんでしたので、その顎の骨自体を拡大する装置を使っています。また、前歯の受け口の量がかなりあったためその治療の期間に咬めないという事態が起こることを避けるためにバイトプレートという装置も使用しています。

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ここまで来てやっと上下の歯を排列するための下地治療が完了しています。

そして最後の仕上げをマルチブラケットという装置を用いて行っているわけです。

それなりの費用と期間がかかりましたが、大変喜んでいただきました。1345.mp4_000101986


[更新日時] 2016年3月23日 ★ category : 小児歯科, 歯列矯正 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


変な所から生えてきた永久歯・・・なんとか並べてみました。


小児歯科 歯列矯正



このお子さんは最初小学校高学年で来院された男の子です。

上の両サイドの第一小臼歯が動画で見られるとわかりますが、変な方向に生えてきていました。

しかも、その永久歯は生える順番がずれてしまっていました。

本来なら左上の側切歯という前歯が先に生えるはずなんですが、左上の歯が骨の中で混雑してしまっていて生えてこれない状態でした。

他の矯正医で相談されたそうですが、抜歯と言われたそうです。

ただ、お母様はなんとか抜歯せずにできないだろうかと考えられていたそうです。

そして、当院のことをお知り合いから聞かれて来院されました。

もともと、このお子さんは寝像が悪く、顔を枕に押しつけて寝てしまったり、頬杖をする癖があったようで、それによって歯がただしい方向に成長できなかったことが原因でした。

寝方を変えればその永久歯はまともに生えていく方向にはなるんですが、ある程度変なところに生えてしまった歯はもうなかなか難しかったりします。

治療の当初は、堀内式のディスタライジングアーチを使用してなるだけ永久歯のためのスペースを開放しています。

外に飛び出して萌出していた両側の第一小臼歯はだんだんと歯列の中に入ってきました。

リップバンパーという装置を使用している間に更に永久歯のためのスペースが獲得されています。

同時にマルチブラケットを用いて排列していっていますが、最終的には、ないごともなかったようにすべての歯が排列されているのがわかりますでしょうか?

お母様からは大変感謝していただいてこちらも本当によかったですね。

 


[更新日時] 2016年3月11日 ★ category : 小児歯科, 歯列矯正 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


ぜんぜんスペースが足りない歯列の矯正・抜歯なし


小児歯科 歯列矯正



この患者さまもYoutubeに投稿した治療の例です。

実際、小学校4年生で来院され、上の小臼歯、糸切歯のためのスペースがまったくたりませんでした。合計で20ミリほどです。矯正治療で20ミリ不足といったらまず抜歯治療しか考えられないのが普通です。

ですが、この子のお母様は骨格性の反対咬合の骨格のため抜歯をして治療を開始しして、もし、下顎が成長とともにグワッと成長してきたら、大学病院で顎切り手術例になってしまいます。そのときになって歯をすでに抜歯しているとさらに抜歯をしないといけないなどになり、すごく大変な事態になってしまいます。

ですから、なるだけ抜歯をしないでできるかいわばチャレンジしていく必要があるわけですね。永久歯のための隙間が20ミリ不足となると普通は断念しますが、わたしの場合は、私が考案した堀内式ディスタライジングアーチのおかげで、3か月もあれば、それだけのスペースを獲得できるようになっています。

 

 

以下は、Youtubeに投稿した文章そのままです。

この患者さまは叢生を主訴に来院されました。右上5のスペースは全くなく、左右の3のためのスペースも右は4ミリほど不足、左は9ミリ不足していました。全体として20ミリのスペースが不足していました。
おそらく、この症例は、通常なら抜歯治療が必要と考えるでしょう。ですが、お母様が骨格性の反対咬合で本人も骨格性の反対咬合の傾向をもっていたためなるだけ非抜歯で考える必要がありました。
スペースを獲得するために堀内式ディスタライジングアーチを使用し、スペースを獲得しました。そしてリップバンパーでそのスペースを維持しながらマルチブラケットを用いて最終調整を行っています。

This patient came to our office due to upper arch crowding. There were no space for upper right second premolar and upper left side canine. And about 4mm space lacking for upper right side canine.
Totally, there were almost 20mm discrepancy. Probably, this case must be treated with extracting premolar or else.
But her mother had skeletal classIII occlusion, and she had the same tendency too.
Therefore, we needed to think the way to treat her with non extraction.
We gained a space using distalizing arch appliance designed by Horiuchi.
And we adjusted final alignment using multi bracket system while maintaining the space which we gained using lip bumper.


[更新日時] 2016年3月3日 ★ category : 小児歯科, 歯列矯正 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


矯正治療・中学生・下顎両側側切歯先天欠如・上顎両側第一小臼歯抜歯


小児歯科 歯列矯正 顎関節治療



このお子さんは、遠方から凝られているご姉妹でした。お姉さんの矯正治療を以前させていただいていて、妹さんであるこのお子さんも虫歯チェックのため定期的に通院しておられました。

もともと、ちょっと姿勢に問題があるかなぁと思っていたご姉妹だったんですが、案の定、顎関節の状態が不安定でいつも口がまっすぐ開かない、口がしっかり開かない状態でした。

また、下の前歯、側切歯という前から2番目の歯が両サイド先天的に欠損していました。

こういった場合、そのまま上下を並べますと、奥歯の位置関係が微妙に合いません。

ある程度のレベルで考えますと、それでもいいかもしれませんが長期的に勘案しますと将来咬みあわせが不安定になって結果、元に戻るとか、顎関節症になっているということが多々あります。

ただし、残念ながら矯正医は顎関節症についての知識がない先生がほとんどでおかしくなっている事実がわからないばかりかその後に起こってくる深い症状についてのチェックもできないままになっていることが多いです。

最近読んだ歯科専門誌TMJ 1st Orthodonticsという本があります。これは、アメリカの超有名な矯正歯科医Ronald Roth先生が執筆された本ですが、日本でこれまた有名な池田和己先生が翻訳された本です。

この本の中では、矯正治療をする前にスプリント療法を半年から1年近く行い、顎関節症をしっかり治してから矯正治療を開始するべきであると徹底的に述べられています。

 

おそらく、このセオリーをそのまま実行しておられる先生はわずかでしょう。本当に大変です。まず患者さんが矯正治療を希望して来院されたのに顎の位置がずれていますよということから始まって歯並びの治療をせずに顎の関節の治療を最低でも半年してから矯正治療をやっと始められるわけです。

 

ね、通常ならなかなかこういう病院はちょっとと思われると思いますが、ただ、日本では、「とりあえず」という便利な言葉がありますように、「今はなんともないので、、、」なんですよね。

 

よくないですね。

ただし、私はRoth先生のスプリントの方法には実は反対しています。

Roth先生のスプリント療法の後の顎の位置が気になっています。私が思うに顎関節はちょうどチョークのシン先のような状態になって治るということ自体の定義がまちまちになっていると考えています。

チョークは黒板にさーと書いていくと当然先は減ってきます。そしてもっている指先の位置をもっと手前に、自然に持っていくわけですよね。

 

おそらくRoth先生の考え方では、チョークがすり減った状態のままでいわば顎の関節がすり減った状態だけどしっかりまあるい形になって症状がないからこれが治っている状態ということのようですね。

 

私は、これには反対です。関節がすり減ってしまっているなら元に戻したいという考えなんです。

ただし、成人の方では今のところできないかもしれいと言われています。

現在、治療していくことで関節頭がどこまで再生されていくのか研究されています。

ただ、私の考えでは、たとえ関節が完全再生されなくてもからだのバランスが元に戻せるという部分を大事にしたいと思っているんですね。

どういうことかと言いますと、さっきのチョークの話に戻りますが、左右の顎関節においてたとえば片方の関節がすり減ってしまう状態、顎関節症ですが、この状態のままチョークのように短くなって収まると左右で顎の長さが違う状態をオッケーとしてしまうわけですね。

また、左右ともに短くなっていることもありますが、その状態をオッケーにして顎関節は治りますが、からだのバランスはちょっとずれたままだったりするわけです。

私は、これが納得いきませんので、ひたすら関節を治しては、バランスも同時にということを考えています。

 

かなり脱線してしまいましたが、

この患者さんは下が2本欠損しているわけですから、上は2本多い形になります。

案の定、上の糸切歯が歯ぐきのところからもっこりしてきましたので、保護者の方と相談の上、上の第一小臼歯を抜歯させていただきました。これで本数はあっているわけです。

場合によっては、やはり抜歯しないという選択肢をとることもありますよ。ですが、そうとうに慎重に排列をしないとよろしくない。

この患者さまはどうしても猫背が治らず、最後まで顎の開き方が不安定なところがありましたが、治療後だんだんとまっすぐ開くようになってきています。本当に中学生、高校生は難しいですね。

特に、この長崎などでは大人を含めて歩くという習慣がほとんどないのでカラダのバランスが崩れている方が非常に多く大変です。しかも、学校によっては、たくさんの宿題をだすことで、子供たちの背骨がどんどんずれてしまいます。

このずれとともに、本来、そのお子さんが持っているポテンシャルが下がっているというのに、、、

なにか根本的な解決ができる日がくることを望みます。


[更新日時] 2016年2月15日 ★ category : 小児歯科, 歯列矯正, 顎関節治療 ★ author : Dr.堀内晃 (72)




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