左上2舌側深いポケットの原因?-歯根破折8倍速治療


▼治療別



この方は、いったん全体の虫歯治療が終了しメンテナンスを継続していた患者さまです。

メンテナンスに入る前から左上2の舌側の歯周ポケットがいくらか深いのはわかっていましたが、保険治療しか受けられたことがなかったことと、いままでこういった歯周病の治療に対する処置を経験されたことがなく、なかなか処置に対する同意が得られないまま左上2の舌側のポケットが深くなってしまっていました。

 

当初、原因がはっきり特定できず、通常のフラップオペを行いました。前歯の裏側の歯ぐきをいったん剥離し、状態を観察し、問題があればその場で対応するというところでしょうか。

実際、剥離してみますと、歯根が歯頸部で破折していることと、それがもとの原因と思われますが、深い部位に縁下歯石が多量に付着していました。

また、以前から歯周ポケットがあったようで以前受診していた歯科での歯石取りの器具の誤操作により歯の根っこにたくさん傷があり、そこに歯石が再度付着していた形跡がありました。

 

で、傷ついた歯根面を研磨し、歯石を取り歯ぐきを閉じました。

歯が折れている部分については、後でするとして手術を終了していました。

で、顕微鏡治療によって歯頸部から破折している部分の処置を行い、隔壁を作成し、根管治療を顕微鏡を用いて行っています。

実際の根管治療では、根管の中にこれ以外のヒビが見つかり、根管治療と同時にヒビの修復を行っています。

ヒビについては、折れている部分の歯質をなるだけ削合します。裏打ちの接着材でくっつけてもその間に細菌がたくさん繁殖していずれ大きく破折するからなんですね。

折れている断面をなるだけ超音波の機械で削合していってぎりぎりまで薄くしていってそこをファイバーコアを作成するときに同時に接着剤を流し込んでいきます。

ただし、この時点で、歯の温存はできても、舌側の骨がない状態は変わりません。

ですから、再度、舌側の歯ぐきを剥離し、骨の再生を促すためにエムドゲイン処置を行っています。

現在、この歯は順調に回復しています。

この方にとって自費治療そのものが初めてであられたようですが、歯を喪失する可能性が大きいことから今回マイクロスコープでの根管治療、歯根破折修復、エムドゲイン、クラウン修復処置を受けていただけました。


[更新日時] 2016年6月25日 ★ category : ▼治療別 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


成人矯正・抜歯・叢生・ハイアングル症例


歯列矯正



この方は、成人の若い女性でした。治療前の状態では、前歯のでこぼこがきつく治療が難しそうに見えます。

ですが、こういう方の治療は案外簡単だったりするわけですね。

抜歯をして矯正装置をセオリー通りに付け理論通りの矯正治療をやっていきますと、ほとんどの場合、短期間で結果がでる感じです。

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ですからある程度の排列までは本当に短期間でできました。

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ただし、この方はからだのバランスが崩れやすい方でした。

ですから、ここからの治療はカラダのバランスを常に注意しながら治療を進めていきました。まあ、それでも2年くらいの期間で治療が完了していますが、大学病院に在籍していましたときは、治療中に咬みあわせがずれてきてもそういうものと思ってやたら矯正ゴムや他の装置に頼り、カラダのバランスをもとに戻すなどということを考慮しながらなぞ考えもしなかったですね。

まあ、そういう時代であったとも言えます。

今でも矯正医としてだけやっている先生は、このバランスなぞというものとは無縁の治療をされているようで逆に心配になります。

この方の場合は、上の写真の状態になるのに本当に短期間でできましたが、上下の歯がちゃんと咬んでないことがお分かりになりますでしょうか?

ここからが大事なわけなんですよね。

このあたりをおろそかにしてしまうと後でとんでもないことになってしまいます。

上の写真からの治療がまだまだあるのは、歯列の幅やそれぞれの歯のわずかなインアウト、アップダウン、そして傾きを調整して0.1ミリ単位の調整を繰り返しているんですね。

そして、患者さまご本人のバランスをチェックしてなるだけいいバランスのところにならべるという作業をくりかえしているわけですね。


[更新日時] 2016年6月23日 ★ category : 歯列矯正 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


成人矯正・前歯部反対咬合・組織誘導再生・インプラント


審美歯科 歯列矯正 歯周病 顎関節治療



この方は、当初歯周病の治療のために来院されました。

大変ストレスのかかるお仕事をされている方で、ヘビースモーカーの方でした。

たばこを吸わないとやってられない感じで、「禁煙してください」とは言えない雰囲気でしたね。

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上の写真が術前のレントゲンですが、右上7、左下7は動揺が強く、右下はそれまでないにしても揺れていました。

左上7についてはすでに欠損していました。

おそらく、この原因は、タバコによる歯周病と歯並びが原因と考えられました。

タバコをやめていただくことと、歯ぐきと骨の再生をすることでもなんとかはなるかと思われましたが、

タバコをやめるくらいなら「死んだ方がマシ」ということでしたね。

ですから、歯周再生療法とインプラント、そして矯正治療をさせていただきました。

治療を開始したのがほぼ還暦のころですね。

 

話はそれますが、成人の方で矯正治療をオススメすると「いまさら」と言われる方がおられますが、歯を残すために矯正治療をするという考え方をほとんどの方がご存じでないが残念です。

歯科の専門誌では、歯を残すための専門医の手段としてやはりインプラント、矯正、噛み合わせ、再生療法、精密根管治療は欠かせないアイテムなんですけどね。

 

ということで、この方の場合、揺れている奥歯を固定しながら、再生療法をしていったわけです。左上はインプラントですね。

そして再生療法と全体的な歯周病の状態が安定してきたころに矯正治療を開始しています。5328.mp4_000072346

上の写真はある程度、矯正治療が進んできたころの写真ですが、たばこのせいでヤニだらけではありますけどね。

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上の写真は歯周再生療法、矯正治療、インプラント治療が終わった状態の写真です。

このころもタバコはたくさん召し上がっておられました。やめる気はないということでしたが、今後がちょっと心配ですけどね。


[更新日時] 2016年5月31日 ★ category : 審美歯科, 歯列矯正, 歯周病, 顎関節治療 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


矯正治療・中学生・反対咬合・非抜歯


歯列矯正



この方は、中学生で受け口の治療をご希望されて来院されました。

通常、この年齢で反対咬合ですと成長が終わるのを待って大学病院で顎切り手術ということになるわけですが、このお子さんとお母さんのご要望で「できる限り手術なしで治療してほしい」とのことでした。

 

まあ、手術で治療したいという方はほとんどいませんので、通常の反応ですが、やはり場合によっては、どうしても大学病院で手術という方はいますので、あしからず、、、

 

さて、このお子さんの場合、上下の顎の前後成長のギャップはありましたが、ご両親の身長とご本人の残された成長量を予測してみてなんとか大丈夫だろうと判断して、矯正治療に踏み切りました。

まず、右上の糸切歯の並ぶためのスペースが不足している原因である上顎骨の側方への成長不足を解消するために上顎骨を万力のような装置「急速拡大装置」を用いて上顎の骨自体の拡大を行いました。

 

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通常、この処置は、11歳が上限と言われています。それは、人間の顔が左右別々の発生して生まれた後に左右の骨がくっつくことになっています。そのくっつく年齢が11歳と言われています。

ですから中学生ですと13歳以上ですから、期限切れなわけですが、それでもあえて拡大を行わないとどうにもならないわけですから、ダメ元でこの装置を使用しました。

結果、なんとか歯列は拡大されてくれました。

 

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ここまで拡大ができた時点で、後は通常の矯正治療になりますが、この方の場合は、反対咬合もあるわけですので

その治療を開始することになります。

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上の写真は、矯正治療がある程度進んだ状態の写真ですが、下の歯列にはマルチループというワイヤーが挿入されています。これによって下の歯列の隙間を閉じながら、同時に若干下の歯列を後ろに後退させています。

 

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上の写真は治療後の写真ですが、きれいにすべての歯が排列されていますね。

なんとか手術なしで治療できることができたので大変喜んでいただけました。

 


[更新日時] 2016年5月26日 ★ category : 歯列矯正 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


成人矯正・ガミースマイル・矯正インプラント・抜歯・顎関節症


歯列矯正 顎関節治療



」この患者さまは、当初上の前歯の突出感とガミースマイルを気にして来院されました。ガミースマイルというのは、笑ったときに上の前歯の歯ぐきが見える状態とのことですね。

今、こういう方はとにかく増えていますが、上の歯列自体が下向きに伸びすぎている状態なんですね。

それと同時に、下の顎が後ろに下がってしまっている状態です。

案の定、この方も顎関節症でした。

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通常なら、顎関節症はほとんど無視した状態で矯正治療されることが多いようですが、当院では、顎関節症の患者さまの顎位関節症の状態を矯正治療と+αの方法を用いて顎関節症も治療しています。

「顎関節症は治さなきゃいけないですか?」とインターネットの掲示板でも以前質問がありました。

しないといけないわけではないですが、後になって困られるのは、その患者さまご本人ではあります。

ただし、現在の歯科、医科の常識では、私が行っています治療については、科学的根拠を立証する研究があまりまだありません。ないからといって「嘘」ではなく、複雑で難解であるためにほとんどの歯科医師がそっぽを向いてしまう現状なんですね。

一生懸命患者さまの不快症状と向き合って「何とかしたい、本当のことが知りたい、何が原因なのか解明したい」と思っている歯科医師は、います。

純粋な医療人ですね。こういった先生方は、なんとなくそうかもとご存じな方もおられます。

ただし、治療法をご存じで、実践できるかと言えば、NOというのが今の歯科界の現状でもあります。

中には、科学的根拠がないからと言って真っ向から否定している歯科医師もいます。

歯チャンネルなどのサイトはその温床ですね。残念ながら、、、

また脱線してしまいましたね。

戻しましょう。

さて、この方の治療のテーマは出っ歯感、そしてガミースマイル、そして顎関節症です。

出っ歯感を治すためには抜歯して上下の歯を引っ込めること、そしてガミースマイルについては、上下の歯列の平面をもっと上向きに3次元的に変えてあげること、そして顎関節症については、下の歯列を引っ込めながら、顎は前に出して、この方の本来の顎の位置を探しながら下の歯列の排列を上に合わせていくことなんですね。

一口に言いますが、これは矯正ができるというレベルでは到底無理な治療です。

まあ、顎の位置を探すのがどれだけ大変な作業かですね。

また、その位置の歯列を持っていくというのがどれだけ至難の業かです。

最初にこの概念を理解したときに、私は気が遠くなりそうでしたからね。

ということで、

まずは、出っ歯感を取るわけですが、その前に上下の歯並びのデコボコをある程度フラットに並べる作業ですね。5042.mp4_000015781

レベリングと言いますが、それが終わるとだんだんとワイヤーのサイズを上げながらガミースマイルを取っていく準備に入ります。

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上の前歯を顎の骨に押し戻すために糸切歯だけを後ろの歯にカッチカチにくっつけるまで動かします。

これは写真にも書いてありますが、犬歯のリトラクションと言います。

この時点でもすでにいくらか前歯の咬み合わせが浅くなっていますが、上の6歳臼歯の前で、根っこのあたりにインプラントを埋め込んでいます。

このインプラントを固定源として後ろにグワーと引っ張っているわけですね。

そうすると同時に前歯自体も持ち上げられるような力がかかることで前歯が押し込めらているわけです。

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抜歯した上下の小臼歯の分の隙間約8ミリがすべて閉鎖して糸切歯の前に隙間ができている状態です。

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ちょっと噛み合わせが深くなっていますが、ここから上の前歯をグワーとインプラントも使って引き揚げて言ったわけですね。

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この時点で、すべての隙間が閉じているわけですが、上の前歯は、顎の骨の中に押し込まれながら後ろに下がっていったわけです。

この時点で、下の顎はかなり前にでています。顎関節が治ってくると患者さまの姿勢が良くなってきますのでなんとなく傾向がわかるわけですが、ここから、まだわずかなずれを発見しては修正を繰り返すわけです。

歯が排列しているというのはどういうことなのかをまず、忠実に再現していきます。

そして加齢によって使いこんでしまって咬耗あるいは摩耗した歯の接触ポイントを確認しながら排列の調整を繰り返していきます。

どうしてもこちらの思惑通りに動かないことはあります。

たとえば、仕事柄、、、の癖というより姿勢などはどうしようもありません。

このあたりは、探りながら、その条件の中で一番いい位置を探していくわけですね。

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前歯の噛み合わせが若干浅すぎるように感じられると思います。

これは、オーバーコレクションというやつです。

こういった顎関節症の患者さまは管理を怠るとすぐに噛み合わせが深くなってしまいます。

そうするとまた悪循環の繰り返しになりますので、前歯の噛み合わせをわざと浅くしておくわけです。


[更新日時] 2016年5月10日 ★ category : 歯列矯正, 顎関節治療 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


混合歯列・顎偏位(顎ずれ)


歯列矯正



このお子さんは初診時小学校低学年で来院されました。

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上の写真は正面からの写真ですが上下の前歯の真ん中が下の前歯の半分くらい分、左にずれています。

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下の歯列の真ん中は歯列に対して左右対称な感じなんですね。

ということは、上下の前歯の真ん中のずれは、実は下顎の位置自体が左側にずれているということなんですね。

通常、こういった顎のずれを伴った状態で矯正治療を希望された場合は、習慣性の片側咀嚼が原因ということで放置されます。治療法はありません。

私自身、矯正医になって26年たっていますが、大学病院で研修していた際に先輩方のいわゆる難症例という方のなかにこういった左右のずれがある方の治療をしていたりしましたが、いわゆるゴムを左右で互い違いにかけたりすることでなんとなく左右を合わせるのが精一杯の治療でした。

 

ただし、この時には、原因がわかっていなかったんですね。ちゃんとした原因が、、、

どうして習慣的な片側咀嚼の側ができてしまうのか、、、

今でも、おそらく私と同じような考え方をお持ちの先生でなければ、こういった顎のずれの治療はできないと思います。

実は、まだそちらの方がスタンダードなんですね。

 

ということで、この子の場合は、上の歯列のずれ+下顎の位置のずれなわけです。

ですから、それに対するアプローチをしていけばいいわけですね。

歯列を見てみますと、上の歯列の対称性に問題があることがわかりました。

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人間の顔は左右別々に発生してきて、真ん中で癒合するシステムになっているんですが、上の歯列をよく見ると真ん中にその癒合した後のラインがあるんですね。

正中口蓋縫合というんですが、このラインからして奥歯の左右の位置が違っていたんですね。

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そこで上の写真のような装置で右側の奥歯だけが右側に広がるように工夫した装置を用いて右側の奥歯を外に動かして行きました。

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上の写真は、装置を使用して右側だけ広がった状態です。

この時の正面からの写真が下の写真になります。

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そして治療終了時の正面の写真が下の写真ですね。

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上下の前歯の真ん中があっているのがわかりますでしょうか?

ただし、ここから生活習慣に問題があったりするとまたもどってしまうんですね。


[更新日時] 2016年5月7日 ★ category : 歯列矯正 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


上顎前突 成人矯正 上顎46抜歯、下顎4抜歯


▼治療別 審美歯科 歯列矯正



この方は、初診から矯正治療による上顎前突治療をご希望されて来院されました。

普通に難症例です。通常なら上は第一小臼歯を療法抜歯してなるだけ前後的なギャップをなくす程度の治療になるでしょう。

ですが、第一小臼歯の幅は約8ミリです。その全部のスペースを使って前歯を下げたとしても、この方の場合、上下の前歯のギャップが1センチを優に越えていました。ですから、他の対策を考える必要があったわけです。

また、こういう方の場合、上のみ抜歯するパターンがほとんどです。

通常なら矯正医は、患者さまが「顎関節症があります」ということを言われた時点で、大学病院の口腔外科にまず顎関節症の治療を紹介します。あるいは、当院ではできません。という話になります。

私が考えるに、顎関節症は単体で治せるものではありません。おそらく矯正治療+顎関節症の治療ですべてが完結します。

あとは、その完成度に歯科医師の技術と患者さまの協力の度合いが関与しています。

脇にそれましたが、本題に戻します。

さて、この方の場合は、前歯で1センチ+アルファのずれ、奥歯の前後的なずれが約8ミリずれていました。

上だけ小臼歯を2本抜歯しても上下の前歯のギャップは埋まりません。

通常、上の小臼歯を抜歯して上隙間を閉じる際には、奥歯と前歯の綱引きになります。当然、前歯が後ろに下がる際には、奥歯は前に来ます。

ですから、どんなに頑張っても前歯が後ろに下がる距離は、約5ミリ程度になります。ということでこれ以外に第一大臼歯を抜歯するわけです。

ただし、それだと奥歯の本数が減ることで咬めなくなりますから、第二大臼歯を第一大臼歯として、親知らずを第二大臼歯として使うということをするわけですね。

最後に、下の小臼歯を抜歯するか否かですが、通常なら上下のギャップをとることだけを考えると下は抜歯をしません。

ところが、それをすると顎関節症がなおりません。

ですからあえて下の小臼歯を抜歯し、無謀かと思える治療を開始しています。

でも、それだけではただ単に無謀な治療ですからインプラントのアンカーを使用して予定の処置を予定通りに遂行するわけです。

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いきなり、上は糸切歯の後ろのスペースがすごく開いていますが、この患者さまが転勤などの関係で2年ほど通院されなったために写真を撮影することができず、再び来院されたときの状態が上の写真です。糸切歯の後ろのスペースは第一小臼歯の抜歯スペース+第一大臼歯の抜歯スペースです。ですから約1・5センチほど開いています。

 

 

 

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この時点で通常の矯正治療患者さまのような状態になっていますね。これなら経験の浅い矯正医でもなんとかなりそうですが、、、

ただし、このあたりで患者さまが妊娠されて上を向いて寝られなくなられました。それも原因して上下の前歯の真ん中があっていません。

 

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この時点では、最終的な噛み合わせの調整をしますが、どうしても一度ついた横向き寝の習慣を変えることができなかったようです。

 

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治療後の写真ですが、やはり上下の真ん中はあっていません。よく見ると奥歯の上下の関係も左がすこし出っ歯の関係になっています。

このあたりの患者さまの生活習慣を変えるところは非常に難しい局面があります。

以前は、あまり言い過ぎて患者さまとけんかになるかもの状態になることがありました。

最近では、最良の治療結果も大事ですが、患者さまの生活習慣を重んじてある程度の妥協点は必要かもと思っています。

 

 


[更新日時] 2016年4月28日 ★ category : ▼治療別, 審美歯科, 歯列矯正 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


成人抜歯矯正・顎ずれ


審美歯科 歯列矯正 歯周病 虫歯治療



この方は、表題のとおり成人の方です。

当院に虫歯治療が終わった後、メンテナンスで通院されていました。

本来なら、患者さまの人となりをよく知った上で虫歯治療を開始して、、、

なんでしょうが、みなさんご存じのとおり、虫歯治療が終わると歯科の通院をやめる方がほとんどです。

中には、治療途中で通院をやめる方もおられます。

ちょっと脱線しますが、

 

1.虫歯を完全に放置して痛みがあるときだけ、あるいは咬めなくて困ったときだけ通院する方

2.通院する気持ちはあるけど、他のことを優先して歯科への通院が一応の終了までできない方

3.何かあったときだけ通院され始めるけれど、虫歯、歯周病の治療を一通り終わるまで通院される方

4. 定期検診を受けられる方で、歯科医院で発見された虫歯、歯周病の部位を最後まで通院して治療を続けられる方

5.虫歯や歯周病の予防方法に対する説明に耳を傾けることができてメンテナンスに通院される方

6. さらに虫歯や歯周病の根本原因を治す治療に対して耳を傾けることができて治療を終え、メンテナンスを受けられる方

 

など、患者さまの健康に対する意識は様々です。

来院された患者さまがどのレベルの健康意識をお持ちなのかは初診の段階ではわかりませんし、通院してわれわれの理念を聞いていかれる内に健康に対しての意識が高くなる方もおられます。

この方は、当初検診をご希望されて初診で来院されました。そしてすべての治療が終わってメンテナンスをしていく内に健康意識が6の段階まで高められた方です。

前置きが長くなりましたが、

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まず上下の前歯の真ん中があっていないということで顎の位置が左右にずれていることがうかがえます。

それによって体全体の筋肉のアンバランスがあることがわかります。

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左上の前歯が内側に入っているのがわかりますでしょうか。

これは、顎の位置がここでロックされる形になるためここを起点として顎がローリングを繰り返します。

同時に噛みしめが強くなり、頭痛や極度の肩こりの原因になります。これがひどくなると耳鳴りや自律神経症状が重くなってきたりします。

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通常これくらいの歯並びの方は、たくさんおられるでしょうね。

一般的な矯正治療や噛み合わせ治療をやっていない歯科医院なら虫歯治療と歯周病の治療のみを行っていくのみでしょう。

場合によっては、向かって右側、患者さまの側からしたら左上になりますが、かぶせ歯が2本入っていますが、これをセラミックのほうが丈夫で衛生的ですよとうそぶいて自費治療を勧めてくる歯科医もいます。

まったくのナンセンスですけれどね。

なんで、かぶせ歯をするようになったのか、、、まったくの筋違いです。問題があるからかぶせ歯になったわけで、その問題を解決しないでセラミックだから長持ちなんてありえません。

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上の写真は矯正治療の後の状態ですが、バランスが取れているのがわかると思います。

この状態にして初めてセラミックなどに変えることで意味が出てくるわけなんですが、

あまりにも巷には、不埒な魂胆の歯科医が多すぎて困ったものです。

 

 


[更新日時] 2016年4月18日 ★ category : 審美歯科, 歯列矯正, 歯周病, 虫歯治療 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


前歯で咬めない人の矯正・右下7欠損 ・移植


歯列矯正



この方は、遠方から来院されていた方です。ずいぶん前に治療させていただいた方ですね。

最初から矯正治療をご希望ということで来院されたわけではありませんが、虫歯の治療が終わったころに歯並びの良否によって咀嚼の効率が違うことや歯の持ちが違うことをご説明した結果、矯正治療をさせていただけることになった方です。

もともと上下の前歯が咬んでおらず、周りから見たら咀嚼が大変だろうなと思う感じなんですが、ご本人は最初からこの状態なわけでして咬みにくいからという感覚は一切お持ちでなかったですね。

 

ただし、他は親知らずまであるのに右下7が欠損しておられて困っておられることはありました。まだ20代中盤だったようですからさすがに大丈夫かなと心配になっておられたようですね。

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上の右側の写真で向かって左側の一番奥の歯はダミーになっているのがわかりますでしょうか?これは、延長ブリッジといいましてほとんどの場合手前の2本を削って延長の歯を後ろに作っているものです。これは一応保険治療ではよくやる方法ですが、手前の6歳臼歯が歯根破折を起こす典型的な例ですね。

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また、この方の場合、左上の小臼歯をすでに抜歯されていました。隙間はきれいに詰まっていますから、おそらく永久歯の交換の時期に永久歯の萌出するスペースが不足してべろ側に萌出してしまったものと思われますね。上の写真の右側の歯列になりますが、糸切歯の後ろに小臼歯という小さめの奥歯が2本あるはずなのに1本しかありません。

これは、ほとんどの場合、乳歯のときに大きな虫歯を作ってしまって早く抜けてしまったときに後ろにある6歳臼歯が手前によってしまってまるまる1本永久歯が生える隙間がなくなってしまうというのがよくみられるものです。

いずれにせよ、べろ側に永久歯がポコンと生えてくると邪魔でしょうがないので抜歯してしまうということがよくあるわけですね。

ですから、この方も場合は歯の本数が左右上下でちぐはぐになっていて噛み合わせのバランスはかなりずれているのがわかります。この状態を長く続けることでカラダは悲鳴を上げ出すわけですね。

すぐには症状はあらわれませんが、結果としてひどい頭痛だったり、肩こり、首こりに始まって膝の痛みや自律神経症状などといった困った症状に見舞われることになりますね。しかも、それを医療機関で医師に訴えてもほとんどの場合、検査結果は正常で対処の方法が見つからないということになります。

この方の場合は、そういった状況やその後のカラダのバランスを考慮すると前歯を咬ませることが必要で、奥歯の前後関係を合わせてしかも歯の本数を左右上下合わせる必要があったわけですね。

親知らずがあったわけなら右下に持ってくることはできないのかと思われる方もおられるかもしれませんね。

ですが、抜歯してからすでに期間がたっていることで顎の骨がやせてしまい、親知らずの大きな根っこを受け入れられるほどの骨の幅ではなくなってしまっていることで親知らずの移植ができなったわけです。

 

選択肢としては、インプラントしかないわけですが、歯の本数を合わせるという命題と前後的な奥歯の位置関係を合わせるという命題を同時に考慮すると抜歯して本数を合わせるときにその抜歯した歯を欠損している右下7に移植するという選択肢が浮かんできたわけですね。

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結果として互い違いに存在する親知らずは抜歯し、小臼歯は上は右だけ抜歯、下は左右抜歯しましたが、右側の抜歯した小臼歯は右下の6歳臼歯の後ろの骨に穴を掘ってそこに埋めたわけですね。上の写真で左側の週臼歯が抜歯されているがわかりますでしょうか。また、下の写真では、左から3番目の歯がありませんが、その歯を抜歯して、一番左側に顎の骨に歯根をおさめるための穴を掘って埋めています。

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下の写真で左側の一番奥の歯が移植した歯です。ちょっと小ぶりな歯が入っていますよね。インプラントという選択肢を考えるよりも自分の歯ですからなじむの早いですし、絶対にインプラントよりもよい選択肢であることに間違いありませんよ。

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[更新日時] 2016年3月29日 ★ category : 歯列矯正 ★ author : Dr.堀内晃 (72)


かなり受け口 小学生→中学生 骨格性反対咬合


小児歯科 歯列矯正



このお子さんはかなり以前に治療させていただいたお子さんです。小学校中学年で来院されました。お父さんが骨格的に反対咬合でそのお嬢さんでした。

とってもお嬢さんを大切にしておられ何としてでもこの受け口を治してあげたいということでした。

本来なら、おそらく手をつけない例だと思います。矯正の専門医ならまず成長が終わるのを待って大学病院で顎切り手術を依頼するケースです。

ですが、私は、大学病院に勤務医として在籍していたころからこう言った顎切りになる受け口のお子さんを早期に治療を開始することで何とかならないかと治療法を模索していました。

そうです。受け口のお子さんは、大きく受け口になるポテンシャルを持っていて身長が伸びるときに同時に信じられないくらいに受け口になってしまいます。

ほとんどの矯正医はこれを知っているため手をつけたがりません。

どうして私がどうみても骨格性と思われるお子さんの矯正治療を手掛けているかと言いますと、私自身が骨格性の受け口でして小さい頃から気にしていたからなんですよね。

私自身、子供のころから自分の受け口を気にしていて周りからからかわれることでコンプレックスになってしまっていました。

ですから、受け口のお子さんの治療に対してはかなりの思い入れがあるわけです。

このお子さんの場合もそうでした。

治療の費用についてもかなりの高額になることが事前に分かっていましたし、絶対に治るという保証もありません。ですが、お父さんの思い入れは強くできる限り手術は避けたいという一心でおられましたので、私もその思いに答えたいと思いました。

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まず、治療当初上の6歳臼歯が上の写真の一番下の歯第2小臼歯という歯の後ろに生えてくるのが普通なんですが、その第2乳臼歯のウエストの部分に6歳臼歯が骨の中で咬みこんでしまって出てきていませんでした。

いきなりの難題だったわけです。

通常ならこういった場合は、その第2乳臼歯を抜歯して6歳臼歯が手前に向かって生えてきたのを待ってヘッドギアという装置を使って後ろに下げていくという手順になります。

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こんな装置になるんですが、これを1日14時間装着してやっと動き出すというものです。images

私は大学病院に在籍していた時は、何の迷いもなく患者さんに使ってもらってましたが、開業してから同じことを患者さんにお願いしてみると使ってくれない子が続出しました。

大学病院に通院される患者さんは、いわゆる「キチンとした子」が多く、言われることをほとんど守ってくれます。

が一般開業医に来院される患者さんはそうでない場合がほとんどです。

ですから、もし、この患者さんにヘッドギアを使用していたらこの子の治療は完全に失敗していたでしょう。

この当時私は既に堀内式ディスタライジングアーチを考案していましたので、第2乳臼歯を抜歯することなく、また堀内式ディスタライジングアーチを用いて3カ月ほどでヘッドギアで6カ月でやっと達成できる2ミリくらいの後方移動を3か月その3倍の移動を達成することができています。

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それから受け口を治すためにリンガルアーチという装置を使って上の前歯を前に出す治療に取り掛かりました。

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また、上の前歯を前に出しても上の歯すべてをおさめるための顎の骨がありませんでしたので、その顎の骨自体を拡大する装置を使っています。また、前歯の受け口の量がかなりあったためその治療の期間に咬めないという事態が起こることを避けるためにバイトプレートという装置も使用しています。

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ここまで来てやっと上下の歯を排列するための下地治療が完了しています。

そして最後の仕上げをマルチブラケットという装置を用いて行っているわけです。

それなりの費用と期間がかかりましたが、大変喜んでいただきました。1345.mp4_000101986


[更新日時] 2016年3月23日 ★ category : 小児歯科, 歯列矯正 ★ author : Dr.堀内晃 (72)




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