左上2舌側深いポケットの原因?-歯根破折8倍速治療


▼治療別



この方は、いったん全体の虫歯治療が終了しメンテナンスを継続していた患者さまです。

メンテナンスに入る前から左上2の舌側の歯周ポケットがいくらか深いのはわかっていましたが、保険治療しか受けられたことがなかったことと、いままでこういった歯周病の治療に対する処置を経験されたことがなく、なかなか処置に対する同意が得られないまま左上2の舌側のポケットが深くなってしまっていました。

 

当初、原因がはっきり特定できず、通常のフラップオペを行いました。前歯の裏側の歯ぐきをいったん剥離し、状態を観察し、問題があればその場で対応するというところでしょうか。

実際、剥離してみますと、歯根が歯頸部で破折していることと、それがもとの原因と思われますが、深い部位に縁下歯石が多量に付着していました。

また、以前から歯周ポケットがあったようで以前受診していた歯科での歯石取りの器具の誤操作により歯の根っこにたくさん傷があり、そこに歯石が再度付着していた形跡がありました。

 

で、傷ついた歯根面を研磨し、歯石を取り歯ぐきを閉じました。

歯が折れている部分については、後でするとして手術を終了していました。

で、顕微鏡治療によって歯頸部から破折している部分の処置を行い、隔壁を作成し、根管治療を顕微鏡を用いて行っています。

実際の根管治療では、根管の中にこれ以外のヒビが見つかり、根管治療と同時にヒビの修復を行っています。

ヒビについては、折れている部分の歯質をなるだけ削合します。裏打ちの接着材でくっつけてもその間に細菌がたくさん繁殖していずれ大きく破折するからなんですね。

折れている断面をなるだけ超音波の機械で削合していってぎりぎりまで薄くしていってそこをファイバーコアを作成するときに同時に接着剤を流し込んでいきます。

ただし、この時点で、歯の温存はできても、舌側の骨がない状態は変わりません。

ですから、再度、舌側の歯ぐきを剥離し、骨の再生を促すためにエムドゲイン処置を行っています。

現在、この歯は順調に回復しています。

この方にとって自費治療そのものが初めてであられたようですが、歯を喪失する可能性が大きいことから今回マイクロスコープでの根管治療、歯根破折修復、エムドゲイン、クラウン修復処置を受けていただけました。


[更新日時] 2016年6月25日 ★ category : ▼治療別 ★ author : Dr.堀内晃 (72)




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